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秋は読書の季節です。
2020.11.12秋は読書の季節です。
月並みではございますが秋は読書の季節です。
日本のあるブランドの創業者の方の本を読みました。色についての興味深い事が書いてありましたので少しお話をしたいと思います。
ファションのポイントは「色」。
ファッションにおいて、今や、ブランドやトレンドで勝負する時代も終わり、価格が高そうに見えるかどうかということも関係なくなったようです。
では、何が大事か?
彼は色だと思うそうです。色というのはファッションとの付き合いにおいて日本人が未だに苦手なものであると同時に
本来は一番味方に付けたらいいものだそうです。服の決定因子はデザインや形だと思っている人が多いようですが、人には「その人の色」というものがあるそうです。
髪の色、顔の色、そして性格の色。自分に似合う色をわかっていてそれを上手に着ている人はやはりおしゃれに見えます。
そんなのわかってるよ!
似合う色がわかってたら誰も苦労しないよ!
私も同感です。
誰もがはじめから自分に似合う色を知ってるいるわけではありません。
人から「その服似合っていますね」と言われたら、そこから「直感とお勉強」の始まりです。「似合っているのね、嬉しい」とまずは素直に受け止め、なぜ「似合ってるのかしら」と考えます。例えば、濃いグリーンのワンピースを褒められたとします。なぜ濃いグリーンなのか、ではなく、とにかく「似合う」と見られたという事実から出発です。それがステップワンです。
次に濃いグリーンのニットを着てみよう、あるいは濃いグリーンのコートを着てみよう、そこから、自分と色とのお付き合いがはじまり、色研究に発展していきます。そうしているうちに「濃いグリーンを着ている自分」と言うデータが蓄積され、それ以外の色を着ている自分とどう異なるのか、徐々に自己認識/理解が生まれるそうです。
また他者が濃いグリーンを着ている姿を観察して自分との違いを発見、分析するのも楽しいです。肌の色や体型とのマッチングを解析する色彩研究家的な手法もありますが、わたしのおすすめは「事実からの出発」です。科学的分析も絶対でありませんから、文化人類学におけるフィールドワーク的な発想で、研究する対象が「自分」なのです。徹底して対象に寄り添って観察すればいいそうです。
何かお話がむずかしいような気がしますが、私は最終的には自分の好きが似合うものだと思います。最初は不自然なものでもずっと身につけていれば自分の物になっていくと思います。秋は読書の季節だけではなく食欲の秋だったり、ファッションの季節だったりと楽しみがいっぱいです。是非、秋をEnjoy!