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「マルジェラのミューティニー」

2020.12.15

「マルジェラのミューティニー」

最近、私のお気に入りの香水があります。
この香りの虜になったのはなぜでしょうか?
自分でもよく分からないのですが、
なぜか魅せられてしまい、
なぜかを少しでも知りたいと思い、
また、皆様にもお伝えしたくなりました。

「メゾンマルジェラ」のクリエイティブディレクター、ジョン・ガリアーノが手掛ける初のフレグランスが登場したのが2018年。
その名は「ミューティ二ー」です。
破壊と再構築の概念を反映した香りとボトルが印象的で、アーティストのウィロー・スミスやモデルのハンネ・ギャビー・オディールをはじめとする6人の「ミューティニスト」を起用したキャンペーンも話題となりました。

いつも思うのですが、香りはとても豊かな気持ちにさせてくれるので、凄いなとつくづく思います。
メゾン創立以来、信頼性、再構想、快適性、マルジェラは永遠に終わりのない世界を創り出しました。

ジョン・ガリアーノは、凝り固まった徒来のアイデンティティーの概念に反抗した自己表現の新しい考え方、多様性を香りで表現したそうです。

フレグランスには複雑な香りを持つ「チューベローズ」エッセンスを使用。

これには、多面性を持つ自由な女性像が反映されています。

3種類の抽出方法によりチューベローズの香りの多面的魅力を余すことなく疑縮させ、新しいフレグランスへと再構築されました。

トップノートは、フルーテイーなココナッツとラクトンと共に香るチューベローズ・ハート、ミドルノートでは爽やかなジャスミンとオレンジのチューベローズ・アブソリュートが混ざり合い、最後はチューベローズがベースノートとして温かく包み込みます。

フレグランスボトルには、本質的な核部分まで削ぎ落とす事を意味する「デコルティケ」の概念を反映させ、ボトルの本質的な構造が露わになったデザインとなっています。

今なお、「マルジェラ」は移り行く時代の中でもぶれる事なく、デザインを追求するそんな姿に魅了され続けます。
きっと、香りを嗅ぐたびにマルジェラの世界にいるのだと思います。