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フィリップ・パレーノ展 つづき
2024.11.06フィリップ・パレーノ展 つづき
もうひとつ又面白い作品に出会いました。
「ふきだし(ブロンズ)」
もう一つの作品は、バルーンでした。当初はある労働組合のデモストレーションのために制作されたもののようで、風船の表面に参加者のメッセージが書かれている事が想定されていました。
今日の世界においては、スマートフォン上で日々膨大に生まれ続ける、数日も経てばほとんど意味を失ってしまう言葉に対しての、皮肉と愛着を込めた供養のように見せたようです。あるいはそれは、声を上げられない無数の講義の姿かもしれませんね。
作品を拝見した後、美術館の周りの「森の遊歩道」を散歩しました。
当日は霧雨が降り、深い森の中の木々や鳥の囀りも何とも言えず、自然の作品を見ているような又不思議な世界へ導かれたような時間でした。
晴れた日も勿論素晴らしい思うのですが、森の中の霧雨の風景は忘れられない程素晴らしいものでした。
