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京都 薫玉堂
2025.04.23京都 薫玉堂
今回は、安土桃山時代の文禄三年(1594年)に、西本願寺の前で創業された老舗のお香屋「薫玉堂(くんぎょくどう)」で、匂い袋作りを体験してきました。
薫玉堂は、本願寺の出入りの薬種商として始まりました。創業者の負野理右衛門は、幼い頃から香木に興味を持ち、特に沈水香木(ちんすいこうぼく)の鑑定や香材の研究に熱心に取り組んでいたそうです。そして、香道の流派である志野流のお家元を招いて稽古に励み、後には教場としても機能するようになり、その精神と技術が今も受け継がれています。
また、創業当時から現在に至るまで、本願寺をはじめ、全国の各宗派の本山や寺院へ御香を納めてこられたという、長い歴史も教えていただきました。
420年以上守り続けられてきた香りに触れ、その背景にある歴史に思いを馳せながら、私自身も世界に一つだけのオリジナルの匂い袋を作りました。
静かに流れる時間の中で、香りに癒され、とても心地よいひとときを過ごすことができました。
